熊野古道ヒルクライム2019を振り返って

今シーズン最終のヒルクライムレース!
先月の高梁ヒルクライムは頑張ったけど結果はついてこなかった。今回こそ納得いくレースがしたい!と思って臨みました。

 

レース前日、勝浦港。快晴。11月なのに暑い。

 

前泊、輪行で乗り込む

今回は夫のサポートなし、単独で輪行・前泊です。いつも会場まで車を運転してくれる夫の有り難みが身に染みます。新大阪から特急くろしおで約4時間、紀伊勝浦駅が最寄りです。

前日は受付前に沖里さんと合流して、レースコースの試走へ。今回初めての参戦のため、沖里さんのアテンドがものすごくありがたかったです!今回エントリーした、妙法山阿弥陀コース(短い方のコース、距離約9km)は思っていたより緩斜面でした。勝尾寺よりも緩いくらい。全行程の2/3くらいまでゆるゆると登って試走は終了。

前日晩は21時前に就寝。慣れない電車移動で疲れていたのか寝つきはよかったです。翌朝3時半に目が覚めて、すっきり寝れた感じがしました。よかった。

 

前半は夢のような展開、後半は…

スタート前の待機中、陽が出るまではウインドブレーカーを着ても寒いくらい。ハーフ丈で素足を出したのを後悔。ところが、パレードランを終えた辺りから朝日がじりじり照ってきて、寒いどころか暑くなってきました。(半袖ジャージの下に長袖のインナーを着ていましたが、レース中は半袖の方がよかったと走りながら後悔しました)

スタート位置につくとすぐに号砲。去年優勝のKさん筆頭に、私を含めて4人が飛び出し集団になります。序盤は3番手で様子を見ていましたが1km過ぎ、2つ目のヘアピンカーブで2番手の方の前が少し離れた隙に、Kさんの後ろにつきます。

 

今までのどんなレースでも、Kさんの背中は一瞬で見えなくなる、というのがお決まりのパターンでした。そんなKさんの背中を追っている状況に驚きながらも必死について行きます。

少し斜度が上がる那智の滝お土産街も強めに踏んでぴったり離れず。2.5km地点の小さな下りでも呼吸を整えるくらいの余裕はありました。その先も小刻みに斜度が変化する中ぴったり後ろについていました。

けれども4.5km、ちょうど中間地点の斜度が上がるポイントで限界を迎えます。息が上がってこれ以上この強度で踏むのは無理そう…無念にもここで千切れます。そこから1kmくらいはなんとか背中が見えるくらいの位置で足掻いていましたが、残り3kmの展望台地点では完全に見えなくなってしまいました。

 

そして、まだレースの1/3が残っているにも関わらず、脚は限界かもしれない。3位以下とどれくらい差がついたか全くわからない状況のなか、「追い上げられたらどうしよう」というえらく後ろ向きのモチベーションで脚を回します。とにかく早く終わって欲しかった。

あろうことか、コースを正確に覚えていなかったせいで、ゴールまでの距離が曖昧。残りキロ数の表示板もなし。これでは残り距離を見定めた走りができない。やってしまった。ひーひー言いながら走っていると、なんだかお腹が痛くなってきました。

ちょうど1週間前、FRAT練で十三峠を登った時に激しい腹痛に襲われて大失速した記憶が蘇りました。やばい、どうか最後まで走らせてー!!その辺りで初めてパワメを見て、自分がどれだけ踏めなくなっているか思い知らされます。

どうにもこうにも力が出ないので、斜度の変化に合わせて少し踏み休んで、少し回復したら踏み直すの繰り返しで耐え凌ぎます。唐突にゴールが見えてきたのでラスト上げてフィニッシュ!

預け用のリュックが泊り用荷物でパンパンで、上に水を持ってこれなかった。ゴール地点の給水もなかったので、喉が渇いて干からびそうでした…

 

結果は2位!

ゴール後すぐにKさんと話しました。途中までだけどついていけてすごく嬉しかったこと、後ろを走らせて貰ったことへのお礼を伝えました。Kさんも、地面に映る影で私がついていたのをわかっていたそう。「勇気が出ました!」とおっしゃっていましたが、「勇気」という単語がまさに歴戦の勝者の言葉だよなぁと思いました。

下山してリザルトを確認。(ネットタイム測定だったので順位に自信がありませんでした)よかった、2位だったと胸を撫で下ろします。3位の方は30秒差まで迫っていました。

3位の方とお話したら、レースはこれが初めてとのこと。このレースに出ると決まるまでは、美味しいものを食べにいくために走っていたとおっしゃってました。初めてでこの走りができるなんて、これはものすごい才能?フィジカル?センス?の持ち主だなと思いました。これからレースにたくさん出るようになったら、どんどん上位に上がっていくんだろうな。

今までレースに出たことがないだけで、実はものすごい走力の持ち主がいっぱいいるんだろうなと思わされた出来事でした。

 

振り返り

今回のレースでの一番の収穫は、雲の上の存在だったKさんに(途中までだけど)ついていけたことです。なぜついていけたのか、いくつか思いつく点を挙げてみます。

  • 平均斜度5.1%。比較的緩斜面で一部下りもあり、得意なコースだった。(これが一番大きい!)
  • スタートから5kmくらいまでアウターでガンガン踏んでいた。(踏めなくなってきて初めて自分がアウターで走っていたことに気付いた)
  • Kさんについていくときはパワメは全く見ず。パワー値を見て怯まないように。(8月の高取ヒルクライムではパワー値を見てついていけなくなった。淡々と走るならそれで正解だけど…)

一方、前半頑張りすぎたせいで後半は失速、軽く腹痛を起こして苦しい走りになってしまいました。シーズンラストではありますが、いい感触のレースができたので、今後はある程度高い強度を維持できるように、またじっくり練習していこうと思いました!

 

チーム名はおはみの、ジャージはMIVRO、サドルのキーホルダーはGSJ!一緒に走ってくださった皆さまありがとうございました。

 

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