ヒルクライム大台ケ原2019を振り返って

f:id:wd19:20190911190521j:image

9月8日(日)、ヒルクライム大台ケ原に参加してきました。
今シーズンの一番の目標が大台ケ原だったのですが、今まで走ったレースの中で一番酷い結果に終わりました。今シーズンの振り返りも含めて、大台ケ原惨敗の記録を残します。

 

 

調子が上がらない

本当は、夫とカップルクラスで走って入賞を目指すというのが目標でした。けれども私が今シーズンずーっと低調で、この目標を達成するのは難しいだろうなと薄々感じていました。(夫も思った以上に仕事が忙しくて十分な練習時間を確保できてなかった、というのもあった)


今となっては驚くべきことに、去年はコンスタントにCTLが100を超えてたんです。シーズンインする前からひたすら走り込んで、シーズンイン後もそれを維持してました。かなりの猛暑だったにもかかわらず、自分なりに工夫しながら走りまくってました。


一方、今シーズン。
去年走りすぎた疲れが祟って、シーズン前の走り込みは全然できてませんでした。膝の怪我に仕事の疲れ、引っ越しの準備などでいっぱいいっぱい。やっとこさ5月ごろにCTLが回復基調になるものの、7月末に梅雨が明けると一気に調子が落ちました。たぶんそれまでの走り込みが足らないせいで、暑い中のしんどいライドに対する耐性ができていなかったのだと思います。


練習強度が上げられないまま1ヶ月を過ごしました。
お盆には金沢から自走で乗鞍スカイラインを走るライドにも行ったけど、暑さにやられてひたすら苦行に耐えるライドに成り果てました。とにかく暑さに負けて練習らしい練習がほとんどできなかった。


もう一つ、仕事が低調の大きな理由になってしまっていました。
春に引っ越して、こちらで新しく仕事に就きました。これが通勤片道1時間半の職場。かなりの混雑路線だし、乗り換えは2回。通勤で参っている上に、職場で受けるストレスが想像を超えていた。ひとえに私が適応できなかったのが原因なんだけれど。仕事を終えて帰宅したらぐったりで平日練どころじゃない。むしろ、週末にまで疲れを持ち越して、1日中寝込んでる日さえあった。


1にも2にも疲労との戦い。
”疲れて思うように練習できない“
今シーズンの私を一言で表すとこれに尽きます。

 

直前に体調を崩して、本番

そんな中、大台ケ原の2週間前に、積もり積もった身体の不調が一気に溢れ出しました。自転車に乗っても怠くて踏めない。全身に力が入らない。一時的に小康状態に入ったりもしたけど、やっぱりしんどいのは変わらなくて、レース前日も寝込むという異常な状態でした。


レース本番になれば、アドレナリンが手伝ってそこそこ頑張れるだろうと望みを繋いでたんです。これまで走ってきたレースではいつもそうだったから。でも今回は違った。


序盤の平坦区間は集団の先頭で夫がゆっくり目に引いていて、私にもなんとかついていけるペース。けれども激坂区間が近づいて斜度が上がってくると、少しずつ調子の悪さが露呈してきました。いつもならついていけそうな強度なのに、周りに抜かれ続けてしまう…


激坂区間に入るとそれが顕著になってきました。私の後方を走っていた女子に抜かれて、なんとかついていきたいのにどんどん離される。パワーメーターを見ると全くパワーが出ていない。


そのうち悩みの右腰痛が酷くなって漕ぎ続けるのすら辛くなってくる。脚をつきたい…レース中とは思えないくらい心が弱音を上げていました。


そんな状態で激坂区間の後半を走っていると、夫がパンクして座り込んでいる光景が目に飛び込んできました。夫は気にしないでって言うけど、気にしないなんてできなかった。憔悴しきった表情をしていました。夫の前で脚をつき、30秒くらいかな、止まってしまった。


私だけでも完走せねば!と思い立って走り出したけど、踏めない・腰痛い・夫のパンクで頭は混乱。呆然とした状態でドライブウェイ区間に入りました。


あとはもう、消化試合。
早くゴールしてこの苦痛から逃れたいというモチベーションでしか走れなかったです。ふらふらの状態で走っていると、沿道で応援してくれる方々、給水の方々のありがたみが身にしみるように感じられました。いつもは走りに集中していて気づかないことに気が行きます。写真を撮ってくれるまるさん、私の名前を読んで応援してくれるスミゾーさん、このレースに連れてきてくれた夫、関わってくれる人への感謝の気持ちばかり湧いてきました。


途中何度か泣いて、呼吸がおかしくなりながらゴールしました。

 

終わってみれば

ゴール地点ではかなり取り乱してしまっていて、本当にいろんな方にお世話になりました。
とにかく、周りの人たちへの感謝ばかりが湧く時間でした。


その後、給水所でパンク修理をさせてもらってゴールまで上がって来れた夫と合流。
その頃には、悲しさとか悔しさとかは全くなくて、完敗だったなぁというのと、無事走り切れた!という達成感で清々しい気持ちでした。


レース中はあまりにも苦しくて、もうレースに出るのをやめようかとも思ったけれど、上についてみるとまた来年戻ってきたいなるのが、大台ケ原の不思議なところ。
温かく見送ってくれるスタッフや沿道の方々に今までで一番の感謝の気持ちを込めて下山しました。

 

また、体調を整えて新しい気持ちで頑張ろう。


レースから3日経った今日も、体調は思わしくなく、先行きは不透明ですが…どうか、自転車が楽しめる元気が早く取り戻せたらいいなと思います。