なんで冬太りするのか調べてみた
ここ1週間ほど、朝起きたらすごい空腹感なのと、お菓子の消費も激しいです。食欲の秋?明らかに食べる量が増えています。ここ数年、冬になると夏より体重が1~2kg増えるのが恒例になっていて、これからの季節は体重計に乗るのが辛いです。
特に最近パンの消費が激しいです…
「冬になると太る」というのは定説ですが、それがなぜなのか、明確な原因はあるのか、なんなら増えないように対策できないものか、と気になって調べてみたのでブログのネタにしてみました。大雑把な内容です。
なぜ太るのか
そもそもなぜ冬に太るのか。食欲が増して食べすぎるから?寒いせいで動かなくなるから?そんな疑問を解消すべく、とある論文にたどり着きます。
↑これ、なぜかchromeだとPDF読み込めないんですよね…
各年代男女143人に、春夏秋冬の4回食事調査を行って、カロリーや栄養素の摂取量を調べたようです。この調査によると、秋冬に限ってカロリー摂取が増えてるわけじゃないみたいですね。ただ、体重の変化を調査していないので、冬太りとの関連はまったくわからないですが。
体重も一緒に調べてるのないかな、と調べたら出てきた論文。
Bioelectrical impedance法による体組成の季節変動
これは高齢女性19人と女子大生33人を対象に、夏季と冬季の体組成を調べたもの。高齢女性は冬季の方が体脂肪が高かった模様。(体重は増加気味だけれど、明らかな増加と言い切れる量ではなかった)その原因は、冬になると畑仕事をしなくなるから体を動かす量が減ったためではと書かれていました。けれども詳細な食事内容は調べていないので、その真偽は確かなものではないようです。
一方、女子大生の体組成は季節による差異は見られず。若いと太りにくいんか?冬でも活発やろうし。
寒くなると基礎代謝が上がるというけれど
あとは冬になると代謝が上がるから、むしろ実は痩せやすいなんて話も聞きますよね。基礎代謝量の季節変動に関する論文も見てみたり。なんかえらく古い研究ですが。
7人の自衛隊員(男性)の基礎代謝量を12ヶ月に渡って調べた研究。面白いことに、基礎代謝の高い方のピークが4月(年間平均に対して+5.2%)、低い方が10月(年間平均に対して-5.8%)。外気温が寒くなると体温を維持するために基礎代謝が上がると言われますが、この研究では気温の変動と2か月程度のずれが出てます。(研究によってはずれはないそう)
ただし、この研究の対象になっているのは訓練などで普段から外気にさらされている自衛隊員。冷暖房完備の環境で生活している人だと基礎代謝量の季節変動は見られないのでは、と言われています。冬のライドで外気に晒される自転車乗りはどうなんだろ?週2~3日外を走る程度ならあんまり変化しないだろうなぁ。
これを読んでもう一つ「へー」と思ったのが、普段の食生活の脂質エネルギー比率が高いと基礎代謝量の季節変動が起こりにくいそうです。日本人の脂質エネルギー比率は増加傾向ですし、なおさら変化しなさそう。
エネルギー比率って何?はこちらで紹介してます。
ざざっと調べて、冬太りの原因は結局よくわかりませんでした。ただ、冬は基礎代謝が増えるから少しくらい食べすぎても平気~なんて気を抜くと痛い目を見そうだということはわかりましたw
食欲の秋、その理由は
ちなみに、秋になると食欲が増す科学的な理由は一応あるみたいです。先月のチコちゃんに叱られるでやっていたそうですね。秋になって日照時間が減ると脳内のセロトニンが減少して、セロトニンの原料になるトリプトファンというアミノ酸を欲して食欲が増すとか。
アミノ酸はたんぱく質の原料です。たんぱく質は色んな種類のアミノ酸が大量に結合してできています。トリプトファンはそんなアミノ酸の中でも必須アミノ酸と呼ばれていて、人間には作り出せないアミノ酸なので、外から摂取しないといけない成分です。
ただ、そんなに難しく考えなくても、単純にたんぱく質を摂っていれば、自動的にトリプトファンも取れます。なので、「トリプトファンがほしい~」というのを体が勘違いして「お腹減った~」と感じているのであれば、たんぱく質を摂ればいいわけです。
というわけで、秋の食欲には肉・魚・卵、しっかり食べよう、という結論になりました。
あ、脳内セロトニンを増やすためにはたくさんたんぱく質を摂ろう、という話はこちらの本にも詳しく書かれています。以前ブログに書いてご紹介してます。
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